オリジナルを超越する「クローン文化財」 ──“保存”と“公開”という文化財の持つジレンマも解決
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注目のコメント
芸術とは、文化とは、を考えさせる記事ですね。
「個人的な」考えとして、芸術作品の価値はその受け手が決定したり感じるたりする物だと思っています。
なので100%同じ作品であったとしても、そこには色々なバイアスがかかっていて、例えばダヴィンチのモナリザの100%同じクローンがあったとして、そこに価値があるだろうか?と考えるとたぶんあまりないんですよね。
つまり結局のところ「何が書かれているか、より誰が書いたか」という点が価値を決定してしまっている、というのが現実なのかなと思います。
という点を踏まえてみて、このクローン文化財、それでもなお素晴らしい取り組みだと思います。
何故なら「公開」という軸で、「触れたり、間近で見たり」と本物にはできない新たな価値を生み出しているのがすごく良いなぁと思うので。
チームラボの「体験を通じて付加価値を創造する」といったような考え方と共通するものを感じるんですよね。
いつか、100%表現されたあの「モナリザ」を間近で見てみたいものです。現代技術を用いれば,芸術作品は簡単に模倣され,あらゆる場面で真贋が問われることになりそう.唯一無二であるという価値に重みがあった従来のアート作品の価値を死守するためには,マルチブル(証明書付き)と信じることを除く証明手段は他にない.
個人的に、ただクローンを作るのは贋作のようなもので、もし大量生産することになったら味気なくてすごく切ないです。
面白いと思ったのは、記事の中に登場するマネの「笛を吹く少年」が立体化されたオブジェクトになってること。
これはもはやクローンでもなくて、新しい作品になってるように感じました。
重要文化財をただ綺麗に再現するのは、鑑賞者からすると、時の流れに思いを馳せることができなくてつまらないので。