中国のユニコーン企業が集う「起業家サロン」の正体

2018/5/28
月間ユーザー数にして10億人に近いメッセージアプリ「WeChat」などを運営する、中国最大のIT企業テンセント。
その時価総額は約55兆円であり、米フェイスブックとほぼ同格だ。アジア企業としてはもちろんトップである。
そのテンセントが近年、興味深い動きを見せている。未上場企業を中心に起業家たちを集めた“サロン”を運営しているのだ。
そこは、広大な中国大陸中から選抜された優秀な起業家たちがお互いに知識をシェアし、人脈を広げる場となっているという。
しかも、彼らが交流しているのは、中国の起業家同士だけではない。サロンの所属メンバーたちは今年1月に訪日し、蔦屋書店創業者の増田宗昭氏、良品計画社長の松崎暁氏、ファミリーマート社長の澤田貴司氏などと交流の場を設けている。
テンセントが運営する“起業家サロン”とは一体どんな組織なのか。その狙いは何か。
NewsPicks編集部は、その知られざる「裏側」に迫るべく、テンセントのプラットフォームビジネスを統括する「テンセント・オープンプラットフォーム」の事業トップを直撃した。