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注目のコメント
社会における大学というのは進学率15%までのエリート段階、50%までのマス段階、そして進学率50%を超えたユニバーサルアクセス段階の3段階で語られます。そしてアメリカをはじめ多くの国においては、ユニバーサルアクセスに入っています。この段階は高等教育はエリートのものでなく、一般公衆のものとされています。
なので、その枠組みで際立つ能力を持つ人に大学が果たしてアジャストする教育なのかと言えば、むしろ足枷になることもあるでしょう。重要なのは、高校卒業後の先は大学と無意識に向かうのではなく、選択肢は複数あり、時に大学という選択肢が適さないこともあるという自覚を持つことかと。特に大学は教育をマス化していますから、突き抜けた人材に対して同調性を求めることによる弊害もあります。
その振り切った選択肢こそがティール財団の示すものだと思います。なので彼が求める人材に対する大学不要論には納得感があります。
ちなみに冒頭の進学率によるモデルを提唱したのはマーチン・トロウですが、彼のモデルはこの3段階。高等教育の一般大衆化で終わっています。そろそろ次の段階が必要になっているのかもしれません。「大学教育を拒むのはまったく理にかなった決断だ」
ペイパルの共同創業者であるピーター・ティールがはじめた
20歳未満の学生に「大学をやめて起業する」ために資金を与える「ティール・フェローシップ」プログラム。
本当の教育とは何か、シリコンバレーの地で
キャリアパスにも変革を起こそうとしているのか、、そんな実験のようなこのプログラムは非常に興味深いものです。
大学教育を放棄し、スタートアップを創業しながら、自学自習は可能なのか、、私にはよくわかりませんが、野心を持つ10代の若者たちにとっては良い挑戦状になっているのではないでしょうか。
スライド形式でさくっとキャッチアップできますので、ぜひ多くの方にお読みいただけると嬉しいです!このクレイジーすぎる奨学制度に興味をもったのは、イーサリアムの開発者であるビタリク・ブテリンも、このティール財団によって「大学を辞めて1000万円」という人生を辿ったからでした。何しろ米国でも超一流の大学を、ドロップアウトせよ!と進めているこのプロジェクトは、今でも賛否両論をつねに巻き起こしています。
シリコンバレーは、やはりテクノロジーによって世の中で消費されるプロダクトを設計して、それで大富豪が生まれまくっているエリアですから、本当の意味での教養をこの地域が担えるとはとても思えません。一方で米国の東海岸のエリート大学が、たしかに権威主義的でシステムも古くあまり変わってないのに、とてつもなく学費が高いのは事実。つまり唯一のゴールではないというティールの指摘も正しいように思えます。
そういえばMITに昨年行ったときに、「My son and money go to MIT」という、ジョークが書かれたTシャツが売られていましたが、ティール財団の話をしるにつけ、笑えないなあと思い出しました。
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