【神戸市長】行政は、人と人をつなぐプラットフォーマーであれ

2018/5/23

公務員に自由はないのか

──今回は、久元市長ご自身のマネジメントについて伺います。第1話でお聞きしたほかにも、神戸市はインフラ整備によるペーパーレス化やグループアドレス(係の中で席を自由にすること)の導入など、業務改革に取り組んでいます。行政によるスタートアップ支援も画期的です。
こうした「役所のあり方を変えなければ」という意識は、市長の中にいつからあったのですか。
久元 私は自治省(現総務省)の職員として、また派遣された地方自治体の職員として、長きにわたって公務員生活を送ってきました。
その経験の中で、公務職場は職場としてさまざまな問題を抱えていると感じていました。第1話でもお話ししたように、色々な制約があることに加え、常に国民から厳しい目にさらされる立場です。