いまコンビニが「おにぎり開発」に全力を注ぐ納得の理由
コメント
注目のコメント
元業界人の立場から言うと、昔からおにぎりが売れるかどうかは各チェーンの生命線となっています。販売数量、売上もさることながら、来店頻度の増加に直結するからです。同じ味のおにぎりでも季節毎に微妙に味の濃さを変えたりして、顧客が離れないように工夫されています。ここに巨額の開発費用がかかるので、中堅ブランドと大手に決定的な差が生じます。
結局、セブンが一番美味しいと感じますし。
中堅ブランドだと、新発売!リニューアル!と言いながら、パッケージ変えたなくらいしか伝わらない(伝えられない)現状があります。経営的に言えば、売上が大きく購買頻度が高いことに加え、言ってみれば「PB」であり、差別化できるポイントであり、かつ粗利率が高いということで、もう数十年前から最重要カテゴリー。30年前のコンビニチェーンさん向けコンサルティングプロジェクトで「弁当おにぎりプロジェクト」とかありました。
いつも書いてますが、おにぎり(自分が買うのは高いラインなのでその前提ですが)はやはりローソンが美味しいと感じます。最近はセブンが相当キャッチアップしたと思います。セブンの食物繊維アピールの五穀おにぎりは結構棚を取ってますね。先週に食べてみましたが、雑穀はボロボロしがちななかで、結構しっとりとまとまっており混ぜ物も美味しい。白米回避がひろがってる中では「罪悪感回避商材」として流行りそうだな、と丁度思っていたところですが、五穀ごとに時間を変えるなどかなり手間がかかっているとのことで、それも納得てす。おにぎりは、コンビニだけではなく専門店含めて競争が激しくなっている。
コンビニと差別化を図ろうと動いているプレイヤーも増えてますよね。
自分が最近はまってるのは、「おむすび権米衛」
http://www.omusubi-gonbei.com
なかなか面白い事業展開しているおむすび屋です。
・国産米を一俵24000円で買い取る=原価高い(一般的には一俵10000円くらいとのこと)
・おにぎりはコンビニの1.5倍くらいの大きさで差別化
・原価率高いけど口コミで広がるモデル構築
・アメリカにも2店舗出店している
お昼に行くと店内は女性が多く、おにぎり1つと豚汁というメニューを食べられています。
また、最近勢いのあるコメ卸業の神明は、神戸にこだわりのおにぎり屋をつくっています。
サードウェーブおにぎり的なやつかな。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASJB12H3P_S7A910C1LKA000/
※神明は、セブン、ローソンなどのコンビニにもお米を卸しているはず。
今後インバウンド需要取り込みには、日本のおにぎり文化発信は鍵になってきそう。