ウェルズ・ファーゴ、複数の行員が顧客記録を改ざん-WSJ
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行員がどんなに悪さをしても、最近の顧客は支店で行員相手の取引はほとんどしないので影響は皆無。
従来、米国では小切手入金のため支店に行く必要があった。近年、スマホアプリで小切手入金が可能になり、銀行に行く頻度は歯医者よりも減ったとされる。
ネット取引やスマホアプリの利便性が高い銀行が生き残るというのがウエルズ・ファーゴから得られる教訓。ウェルズ・ファーゴというと馴染みが薄い方も多いと思いますが、時価総額が2642億ドル(29兆円)ほどあり、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカには及ばないものの、シティよりも大きな大銀行です。ちなみにMUFGは10兆円です。
改竄が続くという問題を、自ら改ざんを見つけて届け出たという検査力でカバーする意図があったのかは不明ですが、ここまで改ざんが続くとなると、業務フローを抜本的に見直し、取引の電子化・業務合理化・ビッグデータによる監視というあらたな業務モデルを構築する好機にも思えます。とは言え、アメリカ金利が上がっていて商業銀行業務で利益が出ますので、自己革新へのインセンティブは乏しいでしょうね。『2017年と今年初めに』というのもポイントだし、極めて残念な点。
Wells Fargoは2016年後半に顧客に了承なく新規口座を開設していたことが発覚、それ以来芋づる式に色々な事項が明らかになっている。そういったことが明らかになる中で、不正を続けていたというモラルの問題、会社としてそれを検知・防止することができなかったというプロセスの問題、両面がある。