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焦点:米大使館移転で中東緊迫化、「エルサレム問題」とは何か

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    パレスチナのヨルダン川西岸に滞在していた時、デモ参加中にイスラエル兵に射殺されてしまったパレスチナ人男性の追悼集会に立ち会いました。

    彼の幼い妹と弟が、お墓の前で涙を堪えようとしながら追悼の旗を掲げていたのが今でも忘れられません。お母さんは取り乱してずっと泣いていらっしゃいました。
    50数人という死者数は、数字でみると現実味がありませんが、この一人ひとりの死でどれだけ人が悲しみ、人生を変えられたか計り知れません。


注目のコメント

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「エルサレム問題」というのはある意味ただの目くらましです。問題なのはパレスティナ(あるいはイスラエル領)全域の土地の所有であって、エルサレム一個の問題に縮小してしまうことは、問題から目をそらしてしまうことになります。イスラエルや米国の側も、ポーズだけとってイスラエルと本当に争いたくはないアラブ諸国の側も、「エルサレム問題」という象徴的な問題しか存在していないかのように話題にすることで、パレスティナ全域の土地の所有という本来の問題に関心が向かないようにしています。
     こちらのアル=ジャズィーラの記事の方が、現地の声をよく紹介しています。
    https://www.aljazeera.com/indepth/features/return-lands-bloodshed-bombs-180330170242175.html
    米国大使館のことなど問題にしておらず(実際、彼らの生活に具体的な害のあることではありません)、自分たちの住んでいた土地に帰って居住したい、というのがこの「帰還のための大行進」の主張です。パレスティナ人が住んでいた土地というのは、エルサレムに限らず、パレスティナ全域にあります。

    「エルサレムは3つの宗教の聖地」などというと聖地というからにはさぞや大事なのだろう、という感じがして、何かわかった気になるのかもしれません。しかし、「聖地」とはどういう意味で、どういう風に大事なのか説明できなければ、何も説明できたことにはなりません。イスラームでは、メッカの重要性は明白です。礼拝の方角を定めるのに必要で、巡礼の目的地でもあります。エルサレムの場合、なかったら何かの宗教行為ができないということはありません。メッカを「聖地」という時、アラビア語では「アル=ハラーム」で、エルサレム(アル=クドゥス)はこの意味での聖地ではありません。
     エルサレムがどうでもいいということではなく、住んでいた土地が奪われたので、その権利が回復されるべきである、という意味で重要です。これは、パレスティナ全域についていえることであり、カシミールやミャンマー、ミンダナオで起きている土地問題と何ら異なるものではありません。しかし、パレスティナ全域の土地の所有権の回復、という課題は、到底イスラエルが受け入れることではないので、どの国の政府も正面切っては言いたがらない、というのが実際のところです。


  • 中東 出羽守 エネルギー関連

    「あなたに会って以来、この家は私達だけのものではない、という気持ちが私の心の中に芽生えてきました。こんなにも沢山の実を結び、私達を喜ばせてくれたレモンの木は、他の人の心の中にも生き続けていたのです。」

    これは1988年1月にイスラエルの英字紙『エルサレム・ポスト』に掲載された、ユダヤ人女性からパレスチナ人男性に宛てた公開書簡の一部。1948年のイスラエル建国を境にして、この家に住む人が変わった。その約20年後にこのパレスチナ人男性が生家を訪れ、このユダヤ人女性と友達となる。そして更に20年後の1988年に、この男性がテロ活動の容疑でイスラエル占領地から南レバノンへ追放された。その時に宛てられた手紙。

    手紙はこう結ぶ。

    「私はパレスチナ人とイスラエル人の双方に、力の行使は基本的なレベルでは紛争を何も解決しないのだ、ということを訴えたいのです。この紛争はどちらの側も勝つことのない戦争であり、どちらかの民族が民族解放を達成し、他方が民族解放を達成できない、という戦争ではありません。
    アッラー・マアク ー神があなたとともにおわしますように。」


    以上、たまたま手にした本の一部から紹介させて頂きました。
    参考: 『イスラエルとパレスチナ 〜和平への接点をさぐる』立山良司著 中公新書(1989年)


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