[14日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は14日、従業員に対し、抜本的な組織再編を検討していることを明らかにした。

同社を巡っては生産計画に加え、最近発生した2件の自動車事故などが問題となっている。

マスクCEOは電子メールで「コミュニケーションの改善や妥当な職務統合、重要でない活動の縮小に向け、経営構造を平板化する」と述べた。

量産タイプの新型EVセダン「モデル3」の生産が遅れていることについては、生産の拡大や今後の生産をサポートする重要ポストに就く人材を速やかに採用する方針とした。

同社の人事を巡っては前日、安全性能エンジニアリング担当ディレクターのマシュー・シュウォール氏が退社し、アルファベット傘下<GOOGL.O>の自動運転車開発部門ウェイモに転職したことが明らかになっている。

こうしたなか「モデルS」が先週、米ユタ州の道路で追突事故を起こしていたと、地元警察が14日明らかにした。事故時にオートパイロット(運転支援機能)が作動していたかどうかは分かっていない。

事故は11日午後、同州サウスジョーダンで発生。モデルSは当時、時速60マイル(約96キロ)で走行。赤信号で減速し切れず、前方の車に追突したという。モデルSの運転手は足の骨を折り、病院に搬送された。

フロリダ州フォートローダーデールで8日、「モデルS」が壁に衝突した後に炎上し、乗っていた若者2人が死亡した事故を受け、米運輸安全委員会(NTSB)は9日、調査チームを派遣すると発表している。