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武田薬品7兆円で欧州大手買収 日本勢で過去最大、世界9位に

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コメント


注目のコメント

  • 宇宙スタートアップ勤務(元製薬会社 経営企画部)

    スキームや規模感のコメントは出尽くしているので、領域シナジーや今後のPMI観点からコメント。血液領域、希少疾患領域はキャッシュは生むので投資家や株主は評価するだろうが、果たして武田薬品が経営リソースを賭して行うべき領域なのか懐疑的。単に買収会社のポートフォリオを積み上げた重点領域にするのではなく、他社への事業売却・スワップなどもPMIのスコープに入れてはどうかと個人的には思う。以下、長文ですが少し分析しました↓↓

    ◆重点領域の変化
    オンコロジー、消化器系疾患、ニューロサイエンスの3つの重点疾患領域に絞り込むとしていた武田薬品だが、今回のリリースではShireの希少疾患と血漿分画製剤分野が追加された格好である。

    ◆各領域毎の評価
    ・消化器系疾患は潰瘍性大腸炎、ニューロサイエンスはADHD治療薬を有し、武田薬品とのシナジーが見込める領域。
    ・血液領域(血友病・血漿分画製剤等): Shireは2016年にBaxaltaを$32bn(買収額 約3兆7420億円)で買収して拡充したのが血液領域。Baxalta部分の2017年度売上は$7.0bnであり、2016年度は3.9bnと伸びは大きくキャッシュは生むが武田薬品とは全くシナジーが無い部分になる。しかも血友病は中外製薬がヘムライブラを擁しているので成長が怪しい。
    ・希少疾患領域:下記に詳細分析↓

    ◆希少疾患領域の評価
    ・ShireはHAE、ライソゾーム病など遺伝性疾患を中心にオーファン医薬品を提供。2014から2016年にViroPharma、NPS Pharmaceuticals、Dyax 及びBaxaltaを立て続けに買収し、希少疾患領域としてのShireのポジションを確立した企業。
    ・武田薬品にとって希少疾患は重点領域ではない。武田薬品が持つ創薬シーズを自社のリソースだけで育薬するのではなく、欧米の販売権を与えてでも希少疾患に強みを持つ会社と提携し、リソースの補完、創薬シーズの有効活用をする戦略を取っていた。ここ2年でUltragenyx社と希少遺伝子疾患、Ovid社と希少小児てんかんの開発・販売提携、HDIと希少疾患研究プログラムの提携をしていることからも明らか。
    ・Shireの2017年度製品売上高$14.6bnのうち希少疾患領域は$11bn程度(約76%)を占め、高付加価値、高薬価でありキャッシュを生む領域


  • ユーザベース SPEEDAアナリスト

    武田が、Shireに対しての確定的な提案を提出。
    買収条件には現金30.33ドル+新株0.839株(ロンドン上場分)。昨日の終値ベースでは一株当たり48.17ポンド相当となる。
    Shireの株価は昨日の終値で38.56ポンド。現金部分(1ポンド1.3546ドルで22.39ポンド)を引いて16.17ポンド、1ポンド147.61円ベースで武田の株価が2387円を下回らなければ、税を考慮しない状況ではShireの既存投資家にメリットが出るディール。
    武田の株価は今日の終値で4638円(ちなみに今日は+4%近く上げている)で、かなり余裕がある状態。

    なお、現金部分はドルでの支払いなので、ポンド相場ではなくドル相場に影響すると思う(一般論としてドル相場は流動性が圧倒的に厚いので、それがドル支払いにした理由の一つ?)。
    あとは、新株発行・ディール完了後に日米上場となる。米国は日本市場の0.5株相当。新株発行後に既存の武田投資家は新会社の半分相当を保有する。

    方法としては 朝「1分でUpdate」でコメントしたように 「スキーム・オブ・アレンジメント」。臨時株主総会で75%の賛成を得れば100%買収が可能となる。
    買収の意義については、定量的にはコストシナジーで年間14億ドルを3年後までに創出。両社のEBITDAは合計で約90億ドルなので、15%程度のコストシナジー。併せて医薬品の最大市場である売上が半分ほどになる見込み。
    あとは『買収のROICが当社の資本コストを上回ることが想定されている』という言及は見逃せない。買収含めた投資が資本コストを上回っていることが重要。財務が悪くなることが想定されているが、配当及び投資適格格付けは維持することを企図(投資適格格付けの中では下がるだろうが)。

    定性的な意義としては、稀少疾患の注力、パイプラインに加えて遺伝子治療および遺伝子組み換えタンパク質といった最先端技術の取得。
    結果として、武田が注力してきた消化器・オンコロジー(ガン)・ニューロサイエンス(神経精神疾患)とShireが強い稀少疾患・血漿分画製剤の5領域での売上が75%となる。

    武田のリリース
    http://bit.ly/2I0BbDb

    1分でUpdate
    https://newspicks.com/news/3005564


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    証券アナリスト

    (ProFormaをざっくり作ってみましたが精度が高いとは言えないのでここでは印象論を述べさせていただきます。)武田の株式数は2倍になりますが、武田(の成長もあるでしょうが)よりもShireの方が利益が出ると見られるため一株利益は減らないということになります。さらに一株配当も従来通り180円を実質維持するようにプレスリリースは読み込めますので、いいことばかりに見えます。
    ただし、暖簾が積み上がり、ネット有利子負債もEBITDAに対して決して低いとは言えない規模になる上、コストシナジーも負債返済を加速するほどの規模ではないと言えそうです。トップラインの伸びと、Shireのパイプライン頼みですかね。武田のP2が薄く、Shireも初期段階のパイプラインはそれほど数がないので、武田のP1の中から有望なものが出てくるかがポイントでしょうか。

    なお本件は武田側も臨時株主総会における特別決議が必要です。

    日本の製薬業界の創薬力をみると最近でも塩野義、小野、エーザイ、三菱田辺、中外などグローバル製品を生み出してうまく導出しています。武田の課題はR&Dに集約されると思います。株主還元を減らしてでもR&Dを強化すべきだと思います。


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