死亡宣告を拒むLIBOR-代替指標の信頼性に疑問、復権狙う動きも
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LIBOR不正を経て、金融業界でLIBORを置き換えようという動きは進んでいて、SOFRについては下記①・②などをPickしてきた。ただ試験運用の出だし早々で見スプライシングも発覚している(③)。
ちなみに、LIBOR自体もなくならないはず、記事にもあるように取引所のICEが使用権を引き継いでいる。ただ使用料を求められたり(④)、そもそもの不正もあって、金融業界全体としては変えたいがなかなか変えるのが難しい中でSOFRに移そうとしているというのが現状だと思う。
①https://newspicks.com/news/2932097
②https://newspicks.com/news/2942901
③https://newspicks.com/news/2964806
④https://newspicks.com/news/572045日本語訳の記事から外れてますが、以下の部分がポイントですね。
LIBOR改革は、LIBORそのものの改善と代替指標(米国の場合はSOFR)の検討が同時並行で進められましたが、今回の記事あるLIBORそのものの改善方法であるウォーターフォールのやり方は、結局短期はCP/CDレートに頼り、長期は価格がないので、結局はブローカーのクォートにならざるを得ません。Fedのバランスシートが縮小する中、CP/CDの取引量の見通しも不確実であるため、LIBORの改善自体も難しい、という印象を持っています。とすると、規制当局が推している代替指標が結局は活用されやすくなる気もします(市場の場合、最後は市場参加者が決めるので予想が難しい面もありますが)
>>>引用
Over the coming weeks, the company has a plan to strengthen Libor, introducing new procedures for how global banks derive and submit the quotes used to generate the benchmark.
A shift to a so-called waterfall methodology will see firms begin basing submissions on eligible wholesale, unsecured funding transactions. If no eligible transactions are available, banks may use quotes from transactions in the secondary market. If there’s still no viable data available, broker quotes and other market observations can be used in the absence of eligible transactions.