日本電産が3年で5000億円を投資、クルマやロボット、白物に勝機
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日本電産の買収含めた投資についてまとまっている記事。ちょっと記事からは逸れるが「モーター」について、EVも含めて考えたい。
元々日本電産が強かったのはハードディスク用のブラシレスと言われるモーター(ちなみにDysonが自社製造しているのもブラシレス)。
そして、日本電産は様々な買収・投資を重ねて、モーターやモーター周辺部品のポートフォリオを作ってきた。
なにかというと、モーターはその形式によって仕組みが違い、また用途によって出力特性なども異なり、コスト合わせて様々な種類がある。それゆえ、様々なメーカーが分散していた業界。そのなかで日本電産はブラシレスからはじめて、提供可能なモーター及びモジュールを増やしてきた。
モジュール提供については、それによって顧客側が組み立ての手間が減る(日本電産がその手間分の付加価値をとるし、ノウハウも蓄積する)。またもともとモジュール化を前提にした設計をすれば、そのモジュールで効率が最も高くなるようにモーターや部品合わせて設計できる。
ここまで行ければ、日本電産はEVにおけるIntel、もしくはそこまでいかなくてもスマホにおける村田的ポジションになれる。
また、EV化といっても、その一番のコアとなるモーターや制御回路は組み合わせ・調整で効率が変わるものだし、また製造ノウハウ含めて「誰でも簡単に」という世界でもない。
なお、ブラシレスとブラシ付きのモーターについては、下記の説明が分かりやすい。
https://www.orientalmotor.co.jp/tech/teruyo/vol32/クルマの電動化に必要不可欠な技術は、モーター(制御)と電源(制御)という理解。
Nidecの勢いは素直に凄みを感じるが、数字だけを追っていないか不安になる一面もある。
永守氏含め、上層部や現場マネジメント層が、どのような戦略で動いているのか気になるところ。