PwCあらた、AIを活用した会計仕訳検証システムを開発
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異常仕訳の検証システムであれば、昨年11月にEYも発表していましたね。
https://www.shinnihon.or.jp/about-us/news-releases/2017/2017-11-06.html
「うちの監査品質は高い!」とどの監査法人も豪語しますが、このような社内システムを比較するすべがないのが歯がゆいところ。上場企業でも規模が大きいところになると、仕訳データも何十万行・何百万行とあり、とてもじゃないけど目視でのチェックは非現実的です。
一方で異常仕訳の抽出・検証テストは、会計監査上、不正の兆候が無いかをチェックするためにとても重要な役割を果たすテストであるため、深度ある手続をやっています。
月末に金額が大きく「丸い」金額(10億円など、ゼロが沢山並んでる金額)の売上が立ってないか、月の上旬に金額の大きい売上の戻りがないか、経理部長が自己承認で会計処理してないか、雑費・雑収入・雑損失に変な仕訳が含まれていないかetc.かなり色んな検証をしているのが一般的です。
ただ、仕訳の性質は会社によって千差万別で、その会社にとっての「異常」が何かは、監査経験とセンスがものをいう世界です。逆に言えば、ここが雑だと不正を見逃してしまうリスクが高まってしまいます。
これがAIによって知識の蓄積ができるのであれば、監査品質と監査効率は大きく上がることでしょうね。当然、あらたはこの仕組みで東芝の仕訳を回して、不正な仕訳を発見できるという精度までは持ってこれたのだろう。そういうナレッジは新日かあらたにしかないのだから、そこもちゃんと検証してほしい。