公文書クライシス:政務三役、公務にLINEや私用メール
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政府に現在いるものとして実感しているのは、
・業務で使うには各省システムのUIが悪すぎる。
・原因はシステム調達能力の低さ。
これを改善しないと、政務だけでなく政府全体として生産性が高まらない。
地方自治体も含め行政全体のシステム調達を担う組織を編成し、外部人材含めて採用し、人材を育てていく必要があります。
なお総務省では昨年末から働き方改革チームを立ち上げ、「意識改革」「業務改革」「インフラ改革」の3分野に取り組み始めました。「インフラ改革」はまさに業務システムなどが対象。結果を出し全省庁の取り組みに発展させたいと思います。タイムリーなニュースです!
フランス政府では、テレグラムとWhatsAppがよく使われています。
国家セキュリティと秘密情報保護の面で、クローズソースでバックドアの有無が不明、かつ、セキュリティが甘いアプリ(テレグラム)と、やり取りのメタデータが米国サーバーに保管され、細かく分析され、バックドアの有無が不明なアプリ(Whatsapp/Facebook)がフランス大統領に使われているのはとても危険とDINSIC(≒情報セキュリティ局)が指摘し、ちょうど先日、Matrix通信プロトコルとRiotメッセンジャーアプリを元に新しいアプリを開発し、一般公開する予定というお知らせがありました。
フランス政府がオープンソースなプロジェクトに貢献するのも嬉しいですが、その上にMatrixというプライバシーとセキュリティを第一に考えて開発された通信プロトコルを選ぶのが素晴らしいと思います。
ちなみにオランダも、カナダもMatrixプロトコルに興味あるそうです。
(もちろんアプリやプロトコルだけで問題が解決されるわけではなく、私用メールと公用メールをちゃんと分けないといけません)
▼Matrixとフランス政府の協力のお知らせ
https://matrix.org/blog/2018/04/26/matrix-and-riot-confirmed-as-the-basis-for-frances-secure-instant-messenger-app/まず政務と公務をきっちり分ける意識が重要です。ここが曖昧だと公文書などでも記事のような現象が起きると思われます。
私も私用アドレスを持っていますし、そのアドレスやSNS等から公務のきっかけを得ることはありますが、その際はそのメッセージを市長公室などに転送し、指示をつけて公務に乗せることで意思決定の流れを検証可能にするようにしています。
市長や政務三役クラスであれば公務上の秘書も居ますので、あまり自分自身で公務上の案件について頻繁にメールを書くことはありませんし、組織統制的にもトップが関係部署へのCC抜きに外部と詳細についてやり取りするのは基本的にはやらないし、あまりやらない方がいいと思います。