【ダイソン創業者】「リーン・エンジニアリング」こそが新発明を生み出す
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製品の優位性を形(プロダクトそのもの)、型(プロダクトをつくる上でのルール)、思想(ルールを生み出すもとになるポリシー)で分類した場合、形は最も模倣されやすく、思想は最も模倣しにくい。
こうした思想→型→形の一貫性のある製品づくり、そのための組織づくりを私たちもしたいものです。
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・エンジニアにとって、よりムダをなくし、熱や電気、水の消費量を減らすために、「材料の数を減らす」ことは大変自然なことなんですよ。
私は、それを「リーン・エンジニアリング」と呼んでいます。我々が実践しているのは、まさにリーンなエンジニアリングなんですよ。
・全ては、エンジニアリングを輝かせるためです。外見を良くするだけのために、最後に何かを止めることはしません。どのような外見になっているかは、最初から決まっています。見た目は、最初から考え尽くされているし、最初から提示されています。
なので、その製品で実際に何ができるようになるのか、エンジニアリングによって何が可能になるのか、製品を記号的に説明するためのものだと考えてください。ダイソンと聴いて、掃除機を思い浮かべる人は多いと思いますが、創業者のジェームズ・ダイソン氏の、デザインとエンジニアリングの哲学は、ぶっ飛んでいるぐらい突き詰められています。
たまたま、製品として、我々の眼前に登場しているのが、掃除機やドライヤー、扇風機という形を取っているだけで、流体力学からモーター、電池まで技術面を突き詰めた結果が、あのデザイン性豊かな製品という形に昇華しているのだな、ということが思い知らされます。
EVの参入が、どう出るか、まだまだ分かりませんが、その全てを一からエンジニアリングの視点で考え直すモデルが、何か新しい風を起こすのではないか、と興味深く見守っています。リーン(贅肉のとれたムダのない)のコンセプトは
1. 日本のトヨタ生産方式から始まり
2. 米国のGEでリーン・シックスシグマに体系化され
3. 英国のダイソンでデザイン要素が加味されてリーン・エンジニアリングに進化した…のかな
(中国でリーンXXが生まれれば地球一周)