[ロンドン/ニューヨーク 24日 ロイター] - アイルランドの製薬大手シャイアー<SHP.L>は24日、武田薬品工業<4502.T>の買収提案を受け入れるよう株主に推奨する意向を明らかにした。武田は同日、シャイアーに対する5度目の買収提案で、提示額を460億ポンド(640億ドル)に引き上げていた。

英規制当局の規定により、武田はシャイアーに対し25日午後5時(日本時間26日午前1時)までに正式に買収意思を表明する必要があった。

シャイアーの発表によると、同社はこの期限を5月8日まで延長することに同意した。これにより、武田はさらなる資産評価(デュー・デリジェンス)を重ね、買収提案を補強することが可能になる。

シャイアーはまた、必要に応じて期限を再度延長することも可能だとした。

同社は、買収合意にはまだ解消すべき課題がいくつかあるとし、それにはシャイアーによる武田の資産評価手続きの完了も含まれると明らかにした。

一方、武田も声明で、買収合意後も配当政策と投資適格級格付けの維持を目指す意向を示した。

武田は3月28日にシャイアー買収計画を発表。買収が実現すれば、希少疾患や胃腸疾患、神経科学の分野でプレゼンスを高めることができるとみられている。