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コンクリートが危ない! 最新技術は検査を変えるか?(西田 宗千佳,ブルーバックス編集部)

ブルーバックス | 講談社
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注目のコメント

  • セメントメーカー 研究員

    メチャクチャ良記事です。
    技術については何も補足することがないので、背景にあるこの国のインフラ老朽化について少し。

    21世紀が「持続可能な発展」の時代だとすれば20世紀は「スクラップ・アンド・ビルド」の時代でした。
    高度経済成長期に将来の予測がままならないままこしらえた大量のインフラが、50歳というインフラの「寿命」をむかえつつあります。
    50年というのはあくまで目安であり、材料選定を正しく行い、丁寧な施工と維持管理をすればインフラはもっと長生きしてくれます。
    しかし、建設当初にはメカニズムが十分に解明されていなかった劣化が建設後に進行したり、工期やコストの制約が厳しく適切な施工ができなかったりと、要求された性能を満たさないインフラがこの年代に多く作製されたのも事実です。
    時代が大量のインフラ建設を求めたために一件一件にかけられる労力が小さくなるのは当然ですし、工事の受注・発注のシステムが「建設」だけを対象にしているので、その後の維持管理は二の次でした。
    最近ではようやく建物の一生にかかる費用を計算する「ライフサイクルコスト」の考えが浸透しつつあり、丁寧な施工と適切な材料を使用してお金や時間をかけた方が、その後にかかる費用がよっぽど少なく済むということに気づき始めました。
    (その意味で、100年以上前に制定された会計法の範囲内で「いちばん安い工事で行う」という考えを基本とする公共工事の発注システムが、いかに時代に適応していないかというのはお察しください)
    具体的な数字を挙げると平成28年の「建設工事施工統計調査報告」によると維持管理にかかる費用は年間15.6兆円で建設投資額の28%に相当します。
    つまり現在、建設業の仕事の4分の1以上は、「建設した後」の管理にシフトしつつあり、この割合が今後さらに増加するのは明らかです。
    割合は増えていますが全体の投資額は減少しつつあり、従業者数は言わずもがな、それなのに運び込まれてくる急患のインフラはこれからどんどん増えるわけです。
    これはもう、検査技術を自動化なり機械化なりして対応するしか活路がないのです。

    全然少しじゃなくなったので、この辺でやめます。
    応力発行塗料を自分の実験にも使いたいなーと思う今日この頃です。


  • ユーザベース SPEEDAアナリスト

    インフラの寿命は、ずっと課題。特に、日本の場合は高度成長時代に様々なインフラを作った。それを維持管理するコストもかかる中で、コンパクトシティの議論含めた取捨選択が必要だと思う。
    また、日本だけでなく、先に建設をしていた先進国全般の課題でもある。米国で橋が崩落する事故も何件か起こっている。つまりそこへのソリューションは商機も広がる(トランプ政権も1兆ドルインフラ投資を掲げていた)。
    にしても、「応力発光」、面白い!


  • 大学 助教・材料/物性物理

    応力発光材料は境化学工業さんや大光炉材さんで購入できます。
    また,大日本印刷さんでも,圧力がかかると発光する「応力発光印刷」を実用化しているそうです。

    個人的には発光によるコンクリートの劣化を「可視化」することは,打音検査の延長線上で考えれば,
    >穴の空いた素材のように複雑な形をしていても、どこに力がかかるか一目瞭然なのだ
    とあるように画期的検査技術かもしれませんが,コンクリートの内部欠陥から発生してしまったき裂やその内部状態の観察には不向きなのが,この技術の課題ですかね。


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