【挑戦】ROUGOはゴールデン、「高齢化ニッポン」にこそ商機

2018/4/14
日本初の外資系生命保険会社として営業を始めたメットライフ生命。
世界最大級の生命保険会社、メットライフ(MetLife)の日本法人は今年、45周年、本拠地の米国は誕生から150年という節目の年を迎えた。
この企業、日本と意外にも深い関係があることはあまり知られていない。誰もがなじみのある「ラジオ体操」、実はメットライフが健康体操として始めたものだ。
今ではグループ全体の収益の2割以上を稼ぐ日本市場、その指揮をとるのがサシン・N・シャー(Sachin N. Shah)氏だ。
「これまでの保険会社は古臭い」
業界を一刀両断し、変革を行うシャーCEOに日本市場の魅力、自身のバックグラウンドから得た経営哲学についてたっぷり聞いた。
サシン・N・シャー/メットライフ生命株式会社(日本法人)の代表執行役 会長 社長 最高経営責任者。メットライフ本社(米国)のエグゼクティブ・バイス・プレジデントも務める。2010年のアリコの経営統合を指揮し、2013年より現職。米スティーブンス工科大・同大学院を卒業し、エンジニアのバックグラウンドを持つ。2011年より妻と息子二人とともに日本在住。無類の野球好きでもある。
──メットライフはとても長い歴史がありますが、日本の「ラジオ体操」の原型があったとは知りませんでした。
メットライフは1868年にアメリカで始まりました。1920〜30年代は世界で最も大きな企業の一つだったのですが、そこに逓信省(現在の総務省、日本郵政、NTTの前身)の簡易保険局が視察に来たんですね。