【平成史】バブル崩壊と、損失補填「187社」の衝撃

2018/4/13

崩壊していく「バブル」

1989年末のこの年最後の取引日となった12月29日に日経平均株価は終値で3万8915円の史上最高値を付け、バブル景気は最高潮を迎えた。
当時、一部では日本経済脅威論が唱えられた。日本企業は世界のエクセレントカンパニーのお手本とされ、日本経済は世界に冠たるシステムと称賛された。
「平成」の最初の年に日本中がバブル景気の恩恵にあずかり、闇社会の住人である総会屋も好景気を謳歌(おうか)した。
しかし、株価はこの時点を頂点として下落を始めた。
バブル当時の東京証券取引所(写真:LOUBAT JEAN MARC/GAMMA/AFLO)
狂った歯車の回転を戻すことはできないまま、後の政府の認定では1991年2月でバブル景気は終了したことになる。