1万円券廃止、慎重に考える必要=宮野谷日銀理事
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高額紙幣廃止に伴って、インドでは各種経済指標が総じて悪化したという記憶が新しいです。その際は市中に流通する貨幣の突然の減少が経済活動を鈍化させたという分析が方々で指摘されました。
クレジットカードや小切手文化が根付いた米国で普通に見かける紙幣は20ドル(2200円)が中心で、100ドル(11000円)ともなると本物かどうか警戒されることがある。インドが廃止したのは1000ルピー(1640円)と500ルピー券(820円)。インドが廃止した紙幣は流通量の86%にあたります。タクシーに20円そこそこで乗れるインドとでは500ルピーでもかなりの高額紙幣なんでしょうが、それでも現金決済が中心の経済は大混乱に陥ったといわれます。
EUが廃止するのは500ユーロ券(66000円)。小屋掛けのような土産物屋で1~2ユーロの買い物をするのもカードで済むヨーロッパで500ユーロの紙幣はタンス預金でもなければ原則的に無用です。どのくらいが取引に必要な高額紙幣かは一種の文化かも。
流通量の60%を占める10000円札は、ごく普通に財布の中にある日常の通貨です。混乱なしに無くすのは相当に難しそう。「慎重に考える必要」というのは、相当慎重な回答であるように感じます (^^;)