ネット学術誌:チェック不十分な論文急増 誤解広がる恐れ
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注目のコメント
近年増えましたねぇ、確かに
研究者にとって、ペーパーは自分の名を冠した、かけがえのない作品です(出来の良いのも、それなりのも含め)
そう思ってらっしゃらない方々や、周囲のプレッシャーから数を出すことをお急ぎの方々が、多くいらっしゃるのも、原因の一つかと
既掲載ペーパーにちょっと目を通せば、ジャーナルのクオリティは直ぐわかりますよ もし誰かに判断してもらわないとわからないのなら、それはまだ読む量が足らないか、向いていないということです
ナマイキ言ってスミマセン
ご参考
https://newspicks.com/news/2596755ほんと、これ注意してください。
また、学術誌ではなく研究会技報や総合大会のプロシーディングというのもあります。これらは基本的に査読(事前チェック)を経ずに誰でも発表できるものです。玉石混交なので注意が必要。ただし、荒削りな玉がたくさん混ざっているのでいち早く情報をキャッチしたい人には役に立ちます。
たまーに「自社の○○の技術をXX学会で発表!」と宣伝されていてもよく見ると上記査読を経ない研究会・大会で発表しているだけだったりすることがあります。まともな研究者なら、たとえ世界的なジャーナルで査読を経ても怪しい論文は怪しいと見抜けるので、研究者の間で間違った論文がポジティブに広まることはほとんどない。加えて、そういった信頼のあるジャーナルでは、一目で怪しいのはレフリーに行かずにエディターで落とすこともあるし、万一そこをかいくぐっても査読者が落とすので査読システムはそれなりに機能している。とはいえ、一旦誤りを含む論文がそれなりのジャーナルに掲載されると、その誤りを見つけるのはバイアスもあってそこそこコストはかかる(*)。ということで、まず信頼のおけないOAジャーナル(特に歴史が浅かったり、中国インドアラブ系のもの)は論外というのが研究者の間の共有事項。だと思っていたが、記事を読むと日本人研究者でもそういったジャーナルへの投稿者が少なからずいることに驚いた。
【*】物理学や天文学の業界では、信頼のおけるジャーナルにはエラータムといって、自身の論文の誤りを後から訂正して再掲載するシステムがある。