核戦争のリスクを高める、デジタル時代の落とし穴
2018/3/31
核抑止は機能してきたが……
この70年、核兵器は世界の大国間の戦略的な安定性の基盤となってきた。
使用すれば互いに破滅的な結末をもたらすという脅威がテコとなり、大国間で明確な「ゲームのルール」が成立してきた。
核による抑止は、シンプルな計算の上に成り立っている。核兵器がひとたび発射されれば阻止はほぼ不可能であり、核の限定的使用ですら文明の終焉(しゅうえん)をもたらす結果になりかねない──だから核は使わない、という理屈だ。
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
強力な電磁パルス(EMP)だけで、敵国を麻痺させることができるなら、日本は国防をEMP軸に考え直すことはできないものなのか? そうすると防衛自体が新しいパラダイムになるのだから、いまさら自衛軍を明記する憲法改正したところで、すぐに古くなってしまう気がしてきた。そうした議論こそ、いまやるべきなのに、森友に時間を潰しているのは、なんとも悲しい。
使用そのものが常識的に「あり得ない」ことから、核兵器をめぐる問題は普段、あまり意識されないのが実情でしょう。しかし北朝鮮の核問題がひとまず交渉に向かう一方で、トランプ政権は核兵器開発の拡大を指示し、イランの核開発を制限する国際合意の破棄も視野に入れています。
さらに、デジタル時代ならではの重大なリスクがあると記事は指摘しています。かつては「あり得ない」と思われたことが起こることもあるこの時代。核の使用が以前と比べて容易になりうるリスクを指摘した貴重な記事です。
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか