「人間VS人工知能」投資の世界ではトンでもないことになっていた
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この手の議論はほとんど「人工知能 vs 人間」という対立の立場か、「人工知能 with 人間」という協調の立場で書かれている。
実はどちらも間違っている。人工知能とは人間そのものだからだ。
実は、人工知能とは、複雑な物事を簡潔に人間が記述したものである。
その意味で、AIとは、科学の基本になっている「方程式」の仲間である(ニュートンの運動方程式、マクスウエルの電磁方程式など)。方程式は、リンゴと天体を含む、幅広い複雑な物体の動きをたった1行で記述する。もちろん記述したのは人間である。人間が、複雑な事象を一貫して簡潔に記述でき、簡潔に理解できるようになったのである。
従来のプログラムで100万行使っても書けないような複雑な動作を、人工知能のプログラムでは、実は、1000行程度で簡潔に記述できている。このAIというコードの記述は一種の方程式である。複雑な動作を簡潔に記述し、理解できるようになったのである。今後人類は、この1000行をさらに短く簡潔に書けるようにしていくだろう。
「方程式vs人間」という議論がないように「人工知能vs人間」という議論はない。「方程式を活用する人vs活用しない人」があるだけだ。
ここからもう一つ重要な結論が導かれる。ニュートンの物体運動の方程式は人類の共有財産で、誰も独占的に所有できないのと同じように、方程式たる人工知能は誰にも所有できない。皆の共有財産である。方程式が建築にも飛行機にも発電機を設計するのに欠かせないように、AIはあらゆる事物の予測や制御に欠かせないものになる。しかし、AIでは差がつかない。差がつくのはAIの活用である。いろんなAIがあって『人間がどう育てるか?』って部分は大事だろうと思う。
それでも出来たAIは製作者の手を離れ活用されたりもするので『人工知能 vs 人間』という考えが間違っているとまでは言えないと思う。
単純化しつつももう少し詳しくいえば、AI製作者(X)、AIを入手し活用する人(Y)・・どんなエサ(情報を与えるか)、そしてAI自身(Z)・・・がからんでくると思う。XとYは同一の場合もあるし、同じAIでも活用が上手かどうかで違いは出てくるだろう。
いまは考える材料を人間が与えないといけない状態で、そのうち何が必要なのか判断材料を自分で考えられるようになる。僕の中ではそれがシンギュラリティだと理解してる(素人なので間違ってたらすみません)
ただしAIに与える問題の抽象度が上がるほど優秀な人間のアドバイスが必要なのはしばらく続きそう。あと僕はAIでも差がつくと思う(スパコンでも優秀さの違いや得意分野が違うように)