ボッシュ、電池セル生産に参入せず 全固体の開発会社も売却
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最近のニュースを見ていると、どうやらボッシュは自動運転とカーシェアリングを志向しているように見えます。
部品メーカーとしては、これは正しい選択でしょう。
というのは、自動車の基幹部品である車体やエンジンは、それ自体が販売価格を決定する性質のものではないからです。(車体というのは、デザインという意味ではなく、車台を含めた鉄板そのものという意味)
これら基幹部品は、材料代は安い代わりに、信じられないくらいの製造投資が発生します。
これが、自動車会社をおいそれと始められない原因です。
テスラがユーザーから予約金という形で資金調達しているのも、開発費と設備投資に回すキャッシュが必要だから。
既存のメーカーは、今売っている車から得る利益から投資できるので、こういう戦略は不要です。
ということで、自動車の基幹部品はイニシャル投資ばかり大きく、車を動かすこと以外に大きな付加価値を生まない。だからサプライヤーではなく自動車会社が投資するしかないのです。
ということで、ボッシュにしてみたら、動力源がガソリンであろうが、電池であろうが、その周辺の小さくて付加価値の高いシステム開発に資源を集中した方が、はるかに低リスクで高収益が得られる。
ブームが去りつつあるというよりは、「まあ、ないとは思うが、ちょっと電池の可能性も見ておくか。。。あ、やっぱりだめだね。こんなリスクのある技術に投資はできない。さっさと、やめときましょう」
と考えたようにしか見えません。
そして、その判断はおそらく当たってます。部品メーカーが負担できるような投資金額ではないことは明らかですから。
トヨタが気合入れてるのも、同じ理由でしょう。やりたくてやってるというよりは、自動車メーカしか出来ないというのがホンネだと思います。
注目のコメント
結局Boschはリチウム電池のセル生産には参入せず。トヨタがキーアイテムとして電池に一層注力する中で、判断が分かれたのは面白い。
もちろん、作ろうと思うだけで作れるわけではないのだが、これから普及期に入るかもしれない全固体も含めてというのが特に注目。既に特許とかで戦えないという判断かもしれないし、競争激化を見越して競争密度が薄いところに資源配分をしたほうがいいという経営判断かもしれない。なんにせよ、判断が分かれたのは面白い。
①が電池セル内製化検討時のPick。電池周りは色々行ったり来たりしてきたのが過去。ちなみに燃料電池はやっている(②)
①https://newspicks.com/news/2505697
②https://newspicks.com/news/2801983