[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国を代表する4人のエコノミストが23日、次の景気後退時に連邦準備理事会(FRB)は量的緩和(QE)依存を避け、利下げを中心に対処すべきとの見解を示した。

4人は、バンク・オブ・アメリカのイーサン・ハリス氏、カリフォルニア大学サンディエゴ校のジェームズ・ハミルトン氏ら。FRB当局者らを前に論文を公表した。

2007━09年の金融危機・景気後退対応で行った3兆5000億ドル規模の債券買いいれについて調べたところ、量的緩和で10年債利回りの低下幅は前回調査で想定した1%に届かず、考えられたほど効果的でなかったと指摘した。

論文は「今後の中心的課題は、バランスシートというより短期金利の道筋になるだろう」「短期金利の引き下げが、次の景気後退に対処する活用可能な主な手段となる」と見通した。