ギブソン、倒産する可能性があることが報じられる
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音楽を権威でブランディングする時代は終わった。
楽曲を収録するソフトも、楽器やガジェットも、ライブも
ファンとの共有、共生を同じ気持ちと目線で初めないと
復活には時間はかかる。そういうご時世を、まざまざとリアルに
感じている。オンキョー・ティアックへの影響も気になる。
オンキョーは2012年に業務資本提携している(①)。
一方で昨年にはオンキョーがGibson Brandsの株式を追加取得して12.94%保有の筆頭株主となっている(②・③)。そして今年になって、Gibsonはオンキョー株を一部売却もしている(④)。
ティアックについては、Gibson Holdings IncはTEACの54.42%の株主、2013年にTOBで子会社化した(⑤)。ただ今回のギブソンのプレスリリースはGibson Brands。ちょっとここらへんの関係は分からない。
2013年分の債権が論点になっているとのことだが、タイミング的にはこの買収。とはいえ3.75億ドルとあるが、ティアックの取得金額は50億円弱。これが全ての要因ではない。
①http://www.jp.onkyo.com/ir/ir_pdf/20120104_JQ_shihongyomu.pdf
②http://www.jp.onkyo.com/ir/ir_pdf/20171109_JQIR_G_sihon.pdf
③http://s.nikkei.com/2CymBLy
④http://www.jp.onkyo.com/ir/ir_pdf/20180115_JQIR_hittoido.pdf
⑤https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/593791.html
負債総額含めた詳細財務は分からないが、倒産をしてもブランドもあるし再生案件になるのではないだろうか(Chapter 7ではなくChapter 11)。近年のGibsonを見ていれば予想できた未来だと思う。代表機種は作業工程に手間がかかりすぎる。そして伝統的にオービル・エピフォン以外では廉価モデルを出していなかった(近年は「これがギブソンか?」というほど酷いモデルを出しているみたいだけど)。そしてその割には会社規模が大きくなりすぎた。
あと近年のモデルは材の影響もあるんだろうけど、あまりに作りが酷い。それこそCBS期のフェンダーがそうだったように、楽器としてあれだけの金額を支払うに値しないモデルが多すぎる。
なので、このニュースは来るべきときが来たんだと思う。