アングル:イタリア総選挙、甘い公約に潜む「債務の時限爆弾」
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南欧諸国の経済は意外に某国と類似している部分があります。
政治家は歳出増が必要なときに増税をできるだけ回避し、楽観的な見通しにより赤字を拡大させます。景気がちょっと悪いと、財政出動を求める空気が強いのも似ていると思われます。
財政に限って「蟻とキリギリス」の寓話で例えると、イタリアやギリシャは怠惰なキリギリス、ドイツや北欧諸国が勤勉な蟻です。
某国では選挙のときに財政再建の公約などしないし、前の目標を先延ばししても国民は無関心です。赤字国債は中央銀行が買ってくれますから。
ただし、現在のやり方が何らかの理由で破綻すると、某国は不動産担保でカネを貸す国から資金を調達するしかなくなります。ちなみに、最近、ある外国からカネを借りたモルディブの元大統領は、「外国への領土割譲は必至」と発言しています。成長依存の債務残高対GDP比の引下げを認めないのが欧州委員会(EUの政策執行機関)。ユーロ圏諸国は、欧州委員会に予算案を提出し審査を受ける。たとえポピュリスト政党が政権を握っても、ユーロをやめない限り、執行前に予算案を欧州委員会が審査し、ルーズな予算案はダメ出しされる。