【新】買わない世代に課金させる、ポスト消費モデルとは?

2018/2/19
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第125回(全5回)は、博報堂生活総合研究所の上席研究員・酒井崇匡氏と、研究員・十河瑠璃氏が登場する。
博報堂生活総合研究所は、消費に関する調査を継続的に行っているが、調査開始以来、人々の「モノを買いたい」という消費意欲が年々低下している。
これは、日本が成熟社会であることや、バブル崩壊後の景気低迷が長引いたことだけが原因ではなく、インターネットの普及で「買いたい気持ち」が流れてしまうのではないかと酒井氏は指摘する。
また、10年ぶりに行った子ども調査では、子どもたちが以前ほどおこづかいを欲しがらなくなったという信じられない現象がみられた。
子どもは未来を表す存在そのもの。その生活実態や彼らの考え方を解き明かすことは、次世代の社会傾向を占うことに他ならない。一体、社会に何が起こっているのか。
買い物方法やお金の使い方が急速に変化する現代は、消費のあり方が改めて問われている。モノが溢れる今、人々はどんなものに価値を見いだすのか。
酒井氏と十河氏が研究データをもとに、今後予想される課金や消費のビジネスモデルについて語ってくれた。