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コメント
注目のコメント
鎌倉室町以後、天下を取った信長が楽市楽座政策を取るわけですが、現代の暗号通貨はそこまで行ってる感じがします。それがまるごとグローバルになっている的な。
なかなか楽しい連載でした。
横山先生ありがとうございます。
さて、鎌倉時代の宋銭と現代の暗号通貨の共通性など大変興味深い指摘ですが、私自身の見解としては、「通貨の本質は元々ブロックチェーンに近く、宋銭はその歴史的証明の一例」ではないかと考えています。
実は古代の通貨は、元々物々交換の対価ではなく、つけや貸し借りの台帳を他人同士で証明する為のコンパクトで物理的な証拠として始まったというのが歴史の定説です。
つまり、通貨とは元々取引の記録そのものであり、ブロックチェーンを使った暗号通貨が単なるものではなく、擬似マネーとして扱われるのは、それが取引の記録データーの証であるためだと考え得られるのです。
実際、古代の巨石や貝殻を使った通貨には、それ自体に価値はありませんでした。
価値があったのは、それが自然物であるがゆえに複製が難しい取引の記録の証であったからです。
これは金が科学的に合成が不可能な故に、国際通貨の裏付けとなった事情と同じです。
故に、暗号通貨の価値がマイニング費用に最終的に収束するという考え方は、かなり疑問な点があります。
暗号通貨が改ざん不可能な帳簿の代わりとして使われる事が通貨として成り立つ本質ならば、その価値は取引の真偽を証明するために必要な費用に最終的に収斂すると考えられるというのが私の考え方です。
現代の暗号通貨が実態を離れたバブルであることは疑いありませんが、その価値がどこにあるかと考えた時、通貨の本質は何かという議論を抜きにして語ることはできません。
その意味で示唆に富んだ連載であったかと思います。
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