米、小型核弾頭の開発表明 8年ぶり指針で戦略転換
コメント
注目のコメント
冷戦時代東西両陣営は大量の小型核弾頭を保有していました。
有名なのはデイビークロケットと呼ばれる携帯無反動砲で、兵士一人で運搬、操作でき、広島型原爆の750分の1の破壊力を持つW54核砲弾を発射するタイプのものです。
W54は破壊力はさほどではないのですが、爆発と同時に強力な放射線を撒き散らし、半径400メートルの人間を放射能によって即死させるという非人道的な兵器です。
しかしキューバ危機の際、ソ連の潜水艦B59が、アメリカ軍の爆雷攻撃を全面核戦争の開始と誤認。
核魚雷による反撃を決断したことで、あまりに前線に近いところに核を配備することは、偶発的な核戦争に繋がりかねない危機が認識されるようになりました。(副艦長のヴァシリー・アルヒーポフ中佐の反対で結局核は使用されませんでしたが)
このため冷戦終了と同時に、何万というオーダーで配備されていた米ソ両国の戦術核兵器は、一度も使用されることなく、全て破棄されたのでした。
今回のアメリカの決定は、このキューバ危機の教訓を無視するものです。
戦術的な抑止力のために、偶発的な核戦争の危機を増加させることには個人的には賛成できません。
(追記)
今回開発が計画されている小型核兵器は、従来の戦術核という括りのものではなく所謂低出力核兵器です。
アメリカの基準では出力5キロトン以下とされ、恐らく研究中とされる可変出力精密誘導核弾頭B61-12のことだと思われます。
B61-12は小型で、かつステルス戦闘機F35に搭載できる為、ステルス状態でいきなり敵を核爆撃することが可能です。
あまりに使えすぎる兵器故に、従来よりはるかに安易に使用される可能性は否定できないと私は考えています。河野外務大臣は既に談話を公表し、今回のNPRを高く評価しているが、もう少し批判的な言葉があっても良かった気がする。http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_003718.html
理論上、核抑止が確立すれば大国間の核戦争の可能性は減少するが、通常兵器による局地戦が頻発する。そうなると局地戦でも戦術核による脅しが効いてくるが、核使用へのハードルは低くなる。そうなると偶発核戦争の可能性が高まるため、どこまでいっても核戦争の恐怖から抜け出せない。
核の小型化が進むと、運搬手段についても考えないといけなくなる。一番手っ取り早いのはトマホークなどの巡航ミサイルに搭載することだが、これは米ソ間のINF条約によって禁止されている。そうなると今後、米国がINF条約を撤回するのかが焦点になるのではないか。敢えて言うと日本の将来的に持つべきでしょう。持たない。広げないで一体どんな結果が出たでしょうか?一般企業では完全に失敗したオペレーションです。「カイゼン」すべき優先順位の高い事例です。
トランプ大統領のこの政策は完全に間違いと言い切れますか?
オバマ政権下での政策によって世界に核兵器が増え、脅す国が増えそれに我が国国民は怯えていませんか?唯一の被爆国が再び核の脅威に晒されているのに?
誰もあの悲惨さを見れば使いたくないですし使う手段は持ちたくないでしょう。しかしながら、政府は国民の生命と安全を確保する義務があります。それを放棄するのは国家としての機能が停止して居る事です。
成果が出ない政策ならせる政策に変換するのが世の常です。そうやって間違いを是正し理想に近い状態を支えなければいけません。
ロシアは1000発持ちアメリカが200発の戦略核を持っているといわれています。飽和攻撃だと負けますよね。だとすると単純だけど国民を守る方策です。
核の小型化に成功してる国はシュミレーターで本当の実験する事なく製造することが出来ます。その心配するなら毎年数回行うチャイナの核実験心配した方が現実的です。念入りに何度もやる弾道ミサイル実験を心配した方がいいです。