フェイスブックのユーザー数、北米で初の減少-1日の時間数も減る
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FBが2017年10-12月期(Q4)決算を発表しました。記事のタイトルでは株価が下落したとありますが、このコメントを書いているタイミングではその下落から持ち直しています。
決算内容はユーザー数の堅調な増加とモバイルを中心とした広告収入の高い伸びを背景に好調が続きました。10-12月期は対前年同期比+48%増収、営業利益は同+61%となり、利益成長モメンタムをキープしていると言えます。DAUは14億人で同+14%増加、MAUは21.3億人で同+14%増加です。
プレスには(ニュースフィードの変更などの影響で)1日あたり5000万時間の使用時間の現象が起きたと述べられています。また米カナダのDAUがQ3からQ4にかけてわずかですが減少しています。このあたりを見ると、北米では非広告収入の底上げを、北米以外では収益の拡大が待ったなしになってきた印象です。業績絶好調も、総じて視界は不良。
北米DAUは、減少とはいえそもそも人口の3割超をDAUで持っていたのだからサチュレーションした可能性が高く、この後の推移を暫く見ないとなんともいえません。
業績は相変わらずクオータで1兆円を超す売上にもかかわらず前年1.5倍も伸びているというモンスター級の成長を堅持。グーグルとの「デュオポリー」と言われる2社寡占で米国のオンライン広告市場の伸びの9割をかっ浚っているとの批難を、皮肉にも自ら裏付ける強烈な決算発表。
しかもフェイクニュース対策、ユーザエクスペリエンス向上等の果敢な対応として動画配信を減らすなどの収益にはアゲインストな配信アルゴリズム変更をしたにもかかわらずの伸び。
視聴時間が5千万時間減ったというがDAUが14億人なので一人足り一日3%程度の閲覧時間短縮にとどまった。むしろそちらのほうがすごい。
一方で本質的な課題は山積。
決算発表会でもザッカーバーグ自らがそれを吐露している。論点はたくさんあるが要するに、富とデータの独り占めに対する、国民国家、民衆、競合からの強烈なバックラッシュがそれである。
米国メガ企業の寡占が臨界点を超えるのと呼応したかの如く、社会が不安定化しテロや政治摩擦や分断や格差が蔓延し始めた一昨年くらいから、フェイスブックへの風当たりは強まり、昨年はそれが完全に顕在化した。
データ独占を禁じた欧州では今年からももろに同社の成長性を阻害するだろう。設立わずか10歳代で天下を取った世界最速企業、最若年トップ起業家の、まさに2018年は運命の分かれ目の試練の年。
こちらの別記事コメントを一部改変して転記
https://newspicks.com/news/2791218?ref=pickstream_143212インスタとかwhatsappあるので当面は安泰。でも、Telegramみたいなところに一気に持ってかれる可能性は捨てきれない。