【家入一真】資本主義に疲れた人々の「次なるよりどころ」
コメント
選択しているユーザー
人間は、個性と社会性の2つを生存戦略として選んだ生物である。お金という単一指標はコミュニケーションをシンプルにし、社会活動を活発化したが、もう一つの生存の武器である個性の発揮を押さえつけてしまった。お金は人類の重要な発明だったが、人間が生物として生き残りをかけるには、今後、お金という単一指標メディア自体を捨ててゆかざるを得ないだろう。それがお金で価値を洗い替えしないで、そのままやりとりする超記帳主義経済です。そしてそれを支える技術のひとつがブロックチェーン(分散台帳技術)。ビットコインはブロックチェーンのアプリケーションのひとつに過ぎない。
注目のコメント
コインチェックの問題が発生したタイミングだけに、家入さんの指摘にはドキリとさせられます。
>時折、マウントゴックス事件のようなトラブルがあって、債権者が「何とかしてくれ」と中央権力である国や警察に助けを求める様子を見ると「いやいや、仮想通貨ってそういうものじゃないでしょ」と思ってしまいます。「資本主義疲れ」とか、それにより求められるのは宗教だ、いう類の論説は古今東西ずっとあるものです。
またそもそも資本主義の限界については既に四半世紀前にドラッカーがポスト資本主義社会を書いたあたりからアカデミックの世界でも実経済においても研究が進んでいます。
基本的にはグローバリズムとテクノロジーの進展による社会構造の変化に個人がどう適合し幸福を実現していくかという話ですが、グローバリズムは500年前の大航海時代、テクノロジーは200年前の産業革命からずっと続いている現象であって、ここにきて新たに起きている事情では何らありません。が、若い人はいつの時代もそう思いがちであるという典型的なテーマです。そういうテーマにおいてまさに歴史のお勉強が大事です。
しかしテクノロジストの家入さんの真骨頂、この見方だけは時が時だけに唸りました。
----
時折、マウントゴックス事件のようなトラブルがあって、債権者が「何とかしてくれ」と中央権力である国や警察に助けを求める様子を見ると「いやいや、仮想通貨ってそういうものじゃないでしょ」と思ってしまいます。