ICOが揺さぶる、ベンチャーキャピタルの存在意義
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株式市場でも、個別株を変えるが、運用会社がいる。基本的にはファンド形態とすることで以下の機能を果たす。
①投資先の分散によるリスクリターン効率の改善
②税メリットの享受(個別だと損益通算の期限が限られている)
③目利きやバリューアップ(アクティブ投資のみ、統計的にはコスト倒れはしている)
多くのコインが出るほど、コインへのパッシブ投資なるものが出てくれば①や②はファンド形態だから果たせる。また今のVCは③部分が多いだろうが、特に成熟しているわけではない企業なので、経営ノウハウやネットワークなどはまだまだ提供できる点はあろう。
あと、そもそも資金量自体がビジョンファンド含めて巨大化している。巨額のものを法整備が十分にされていないもので集めるのは正直難しいと思う。そういう意味ではシードはエンジェル投資家含めてより個人化、ミドル・レイターで一層VCのポジションが強くなっていくと思う。そしてUberなどでもみられているように、ミドル・レイターの資金量勝負なところでは、投信など伝統的な運用会社も投資をするようになってきていて、そこの競争が激化していくと思う。素朴な疑問なんですが、会計士の監査がないICOの業績開示の正当性って、どうやって担保されるんでしょうか。
例えば、全然儲かってないけど粉飾しまくって「こんだけ利益出てまっせ!」って言って人気が出た後に、経営者が自分で所持しているトークンを売って逃げることだって、仕組み的にはめっちゃ簡単な気がするんですが。
IPOの場合はいろいろ問題はあるけど、一定の縛りがあるから、信頼性は担保されるけど、ICOだと単なる詐欺が大量に発生するのでは?SAFTは完全に株式でのSAFEと似た構造ですね。
ここら辺の金融手法の成熟度合いはアメリカが抜きん出ている気がします。
また、ICOで37億ドルで、VCの資金調達は526億ドルということは、もう桁が一つの差しかないということ。(成長は指数関数的に伸びてるので、もう数年で追いつく可能性が高いということ)
これはVCがここまで成長するのに要した時間を考えると驚くべきで、「微々たる」ではない。