ゼロックス、富士フイルムと提携交渉
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おそらく事務機について、富士フイルムの関与を広げるというものだろう。
記事だと、どっちがなにを期待しているのかという点について、Xerox全体を富士フイルムが買収するものではないという点以外は分からない。
とはいえ時価総額は富士フイルム2.5兆円に対して、Xeroxが9000億円弱。さすがに小が大を、という話ではないだろう(Xeroxの株主資本比率は約3割)。
両社の提携関係について、元々Xeroxがコピー機を特許含めて世界的にトップだったところから、富士フイルムと1962年に提携。アジア圏に限った展開をJVでやる形式だったと記憶している。
そして2000年前後のXeroxの経営危機があり、2001年には富士フイルムが出資比率を75%にあげて連結子会社化。
今は富士フイルムの連結売上の最大セグメントがコピー機中心のドキュメントソリューション。売上は連結の半分弱の1兆円、営業利益でもメディカルと同じレベルの827億円(連結で消去後で1728億円)。
写真フィルムがデジカメに侵食された中で、富士ゼロックスがあったことは、富士フイルムにとって経営上きわめて大きかっただろう。
今でも、上記のアジアに限った展開というのは有効なはず(子会社リストをみてもアジアばかり)。そこを見直したりだろうか?Xeroxへ出資するという可能性もあるかもしれないが、一応CF的にはポジティブ。株主資本が減少傾向なのはIBMと同じで稼ぎ以上にPay Outしているため。
そういえば、合弁運営という点なども含めて『小林陽太郎 ― 「性善説」の経営者』はとても面白かった。
http://amzn.to/2APvtLz少し年配の米国人にとって"Get me a Xerox"という表現は「コピーをとって」を意味し、それだけ一般の米国人にとってゼロックスは長年米国を代表するハイテク企業でした。
それが今では時価総額で見ると富士フィルムの2200億ドルに対してゼロックスは77億ドル。
記事にもあるように、"Stalwart of American industry"=「米国産業を代表する『重鎮』」がいよいよ他社の支配下に入るのでは、ということが米国の読者にとっては感慨深いのだと思います。また、会計問題などややこしくならなければいいですが…
https://r.nikkei.com/article/DGXLASDZ12IJR_S7A610C1000000