【フェルドマン】日本のイノベーションは「織田信長」に学べ

2018/1/1

大学で教鞭を執る理由

私は、これまでエコノミストとして、日本銀行やIMF(国際通貨基金)、モルガン・スタンレーMUFG証券などで、主に金融政策の研究を続けてきました。だけど、昨年からは東京理科大学でも講義を開いています。
なぜかというと、今の金融市場は、日銀の金融緩和がどうなるのか、金融政策ばかりが中心のテーマになっていますよね。つまり、各国の中央銀行がどうするのか?という短期的な話ばかりになっています。
ただ、私は、中長期的に日本も米国も欧州も途上国も、そればっかり考えてる場合ではないだろう、と強く思い始めています。
人口は先進国が減って、途上国が増えていますね。生活水準を考えるとやっぱり世界人口が上がっていくなかで、エネルギーが足りない、食料品が足りない、水が足りないということが確実に起きてくる。
そうなると、金融政策だけ見ていても足りないだろうと確信したわけです。