【テグマーク】生命の次なるステージ「Life3.0」時代がやってくる

2017/12/22
アメリカの科学者の間で、一冊の本が話題になっている。
物理学者でMIT(マサチューセッツ工科大学)教授のマックス・テグマーク氏が書いた『Life3.0 Being Human in the Age of Artificial Intelligence(AI時代に人間であること)』だ。
テグマーク氏は本書の中で、生命の発展段階をLife1.0、Life2.0、Life3.0に分類。現在の人間はLife2.0だが、今後AIの発展によってLife3.0の時代が到来すると予測した。
物理学をベースとした広範な知見に基づき、テグマーク氏はAIが発展した数十年先の近未来から、人間の形そのものが変化する1万年後の遠い未来まで、いくつかのシナリオに分けて論じる。
本書は2017年8月に刊行されるやいなや、「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーとなり、『サピエンス全史』著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏も「わかりやすく、魅力的な本」との書評を記している。
今回、MITの研究室にてテグマーク氏のインタビューを実施。人間、そしてAIの未来について存分に語ってもらった。
マックス・テグマーク(Max Tegmark)/物理学者、MIT教授
1967年、スウェーデン生まれ。ストックホルムのスウェーデン王立工科大学で学び、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。専門は理論物理学、宇宙論。「Future of Life Institute」代表として、イーロン・マスクとともにAI安全研究に対する助成プログラムを設立。