【麻野耕司】2018年は「みんなのHRテック」の一年に
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注目のコメント
NEWSPICKS の年末年始企画 「2018年大予測」にてHRテックのパートを担当させて頂きました。
2018年は働き方改革も勝負の年、労働時間の適正化から、労働生産性や労働意欲の向上に取り組む年になります。
その担い手は経営者や人事から、現場の従業員ひとりひとりへと変わってくるでしょう。
HRテックも、「みんなのHRテック」、つまりは現場の従業員ひとりひとりが使えるものにならなくてはなりません。
この変化に対応できる企業、そしてベンダーによって数年後には大きな差が生まれると予測します。
日本のHRテックはアメリカとは全く違う進化を辿る気がしています。経営戦略と人事戦略が連動していないことが、多くの組織の課題だと認識しています。
だから、人材獲得目的のM&Aは海外ほど日本は多くない。やりたいけどできないという状況なのかなと感じています。
下記の記事には、リクルートの人事システムについて書かれていますが、リクルートは経営戦略と人事戦略を見事に連動させている(と浅野さんもコメントされていますね)
【大室×麻野(4)】最も優れた人事システムを構築した企業とは
https://newspicks.com/news/1438859働き方改革は生産性向上のため、ゆとり教育は思考力向上のため。労働時間とカリキュラムの削減は、あくまで手段であったはずなのに、いつしかそれが目的化してしまう。
働き方改革とゆとり教育を並べる話、後日アップされる自分の原稿とも被りました(笑)。
日本では医者が「薬は必要ない」と診断すると憮然とする方が結構多い。病院にきたからには薬をもらいたい。なんならその為にお金を払っているという意識が強い。CT検査や薬という形のあるものにお金を払うのには抵抗がないのに、診断とか相談といった形のないものにお金を払うのには抵抗がある。また年長者を中心にカード嫌いの現金信仰が多いのも「物好き」が影響しているのかもしれません。
このような感性がHRテックの普及を妨げている原因かと思います。
形のないものにお金を払うことに慣れていかないと、形のないものにお金を払ってもらうサービスを創り出すのは難しいのではないかと思います。この辺りは是非変わって欲しいところです。