【日本】北朝鮮の「ニューノーマル」とどう向き合うか

2017/12/24

揺らぐアメリカの「核の傘」

「国家核武力の完成」を宣言した北朝鮮と、日本はどう対峙していくべきか。
北朝鮮は弾道ミサイルに核弾頭を搭載する技術を獲得し、かつアメリカ本土まで届くICBMを手にしたという──つまり、アメリカに核攻撃を仕掛ける能力を得たと主張している。日本は以前から中距離弾道ミサイル「ノドン」の射程内に入っているため、北朝鮮の攻撃圏内にあるという意味では以前と変わらない。
しかし、北朝鮮がアメリカを「独自の核」で牽制する力をつけつつある今、アメリカはサンフランシスコなどの都市を犠牲にしてでも韓国や日本を守るか、という想定が生まれる。それは、これまで日本を守ってきたアメリカの「核の傘」への信頼性が揺らぐ事態に発展しかねない。
「北朝鮮という脅威」のニューノーマル、といえる状況だ。これまで、同盟国・アメリカの抑止力は絶対とされてきたが、それが変わりつつある。