10年で約14%増。自動車の飛躍的な電装化で電子部品メーカーに集まる期待
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クルマの電装化、電子部品化比率の計算をしたことがあります
安全、快適、便利な機能を追加するため電子部品は多数搭載されていますが、反面車両の重量増にも繋がるため、常に取捨選択と小型軽量化も同時進行で進んでいます
加えて、自動車メーカー側からみると研究開発リソースの制約もあり、デンソーに代表されるように電装系はTier1へ任せ、動力系や材料系などの物理的に原理解明を進めることで、技術力を維持しやすい領域、コストに占める割合の大きい生産系に特化する流れになっています
一方、電動化するようになると基幹部品が電池になるため、自社で電池の使いこなしをする必要がでてきます。結果弱電はTier1に任せても、強電は自社グループという流れへシフトしていくと推測します自動車は電子部品の塊。自分が子供の頃は、車にバッテリーは積んであったが、ロックも窓もミラーも機械式で動かしていた。今はもちろんこれらは電動だし、カーナビとか色々なところで電装部品が増えている。
また見えないところではパワステも油圧から電気式にどんどん変わっている。その背景は、油圧=エンジンのパワーを流用しているため、燃費が悪くなるため。あとはHV・EVの増加は、動力自体が電動になっていく比率が増えていく。
ちなみに、電子機器で用いられる電子部品と比較したときに、車載電子部品に求められる要件としては圧倒的に耐久性。逆に、省スペース性はスペースは余裕があるので、軽薄短小であるにこしたことはないが、相対的には求められないという理解(採用箇所にもよるが)。この動きは公式統計にもはっきり表れています。国内生産額に占める半導体の投入比率は、2011年の1.1%から2014年には1.4%に上昇(産業連関表)。金額でみても、この3年間で27%増加しました。「今後10年で14%増」という見通しでも、控えめすぎるかもしれません。