ティラーソン米国務長官の更迭検討、CIA長官後任か=当局者
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注目のコメント
個人的な読みでしかありませんが、たとえ布陣として対イラン強硬路線となろうとも、結局空砲留まりにしかならないと見ています。
何故か。
トランプは10月にイランのJCPOA順守についてDecertification(不認定)を発表しました。
そもそもこのDecertification(不認定)ですが、JCPOAとともに2015年に制定されたIran Nuclear Agreement Review Act(INARA)というものがあり、そこでは以下4項目に基づき、90日毎にイランの合意順守を認定(certify)し、議会に報告する決まりとなっています。
1)イランは検証可能な形で合意を順守しているか
2)重大な違反を犯していないか
3)核開発推進につながる行為はないか
4)対イラン制裁解除は米国の国益に資するか
IAEAが1)-3)の判断を担う形となっており、IAEAはハッキリとイランが順守している旨発表しています。
従って今回のDecertificationは、4)を事由として宣言されたものとなります。米国の国益に資するか否かです。
これだったら、別にいつでもdecertifyできますよね。米国の国益ですからね。米国の判断です。
で、じゃあいつでもできるのに、何故10月だったのか。
4月、7月だってdecertifyできたのに。
イラン大統領選があったんです、今年5月に。で、正式なロウハニ政権発足は8月だったんです。
トランプ政権が本当にこのJCPOAを、というかイランをボコボコにしたいなら、4月にやるのが一番効果的だった。ライシという保守強硬派の対立候補も出ていて、そこに米国のdecertificationがきてたら、結果どうなっていたか。グチャグチャになっていたのは間違いありません。
でもやらなかった。ロウハニ政権が無事発足して、安定した10月にdecertificationを発表した。
壊す気無いようにしか見えないんですよ。でも体面としては、オレはやることやったぞと言える。後は議会の判断だと。
だからどこまでいっても空砲だと思う訳です。
以上、イランで商売している駐在員のポジショントークでした。川田さんのコメントが有難い!
色々な見方が出るし、それぞれが関わられている領域で影響の出方・度合いも違うだろうからこそ、こういうコメントはとても参考になる。有難う御座います!