【岸勇希】3度の「不条理な失敗」が自分を飛躍させた
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前回に引き続き迫力ある内容です。
タイトルにある「不条理な失敗」もさることながら、電通を退社し独立したくだりの下記の点に強く共感しました。
・入社したときから40歳までに辞めると決めていたこと。
・電通の環境が素晴らしく、仕事が面白かったことから40歳になるまで「ずるずる居続けた」自分を客観視していること。
・「挑み」を大切にしていること。「停滞」が緩やかな死をもたらすと思っていること。
・組織内で成功者として大切にされることを「居心地よい」としながら、それと決別していること。
辞めること自体を是とするわけではありませんが、当初から転職を予定することによって、自分の価値、換言すれば「自分が何で勝負するのか」を絶えず意識した仕事をされてきたのだと思います。それが、岸氏の仕事ぶりを支えてきた、「不条理の失敗」に立ち向かう勇気を与えてきたのではないでしょうか。
40歳以降に活力を失ってしまう大企業のビジネスパーソンとの決定的な違いを感じます。人生、「不条理な失敗」もあれば「予期せぬラッキー」もある。でも、大体ラッキーは、運だったということを認識しなかったり、自分の実力だと勘違いする。人間というのはそういうもの(研究も色々されている)。
そのなかで、失敗から悔しがること含めてバネにしたり、ラッキーに感謝するという姿勢もあるし、失意泰然得意冷然と常に粛々と進むのも一つの姿勢。
マイナスサイドの不測の事態で感情が揺れ動くことで自分のパフォーマンスが出せないことを防げるか、プラスサイドの予期せぬ事態で調子に乗りすぎることを防げるか。結構重要なスキルだと思っている。糸井重里さんの特集以降で一番響く言葉が多いです。
かっこいい。
〉根本はポジティブだということが、自分を救ってくれたと思います
〉逆境を力に変える生き方は、今は自分の大きな武器になっています
〉この素晴らしい場所を、自分の足で離れないといけないと思いました。独立して電通ではできなかったことも含め、新しい環境で挑み続けることを選択しました。