[フランクフルト 11日 ロイター] - ドイツの自動車部品大手コンチネンタル<CONG.DE>のエルマー・デゲンハート最高経営責任者(CEO)は11日付の独誌Automobilwocheに掲載されたインタビューで、アジアや米国のメーカーに対抗するために電池製造分野における投資を検討しているとの方針を示した。

投資先は、現在使われているリチウムイオン電池ではなく、2024年もしくは25年の製造を予定している次世代のソリッドステート電池とした。

CEOは「エネルギー密度とコストにおいて飛躍する技術が必要」と指摘。「ソリッドステート電池は液体電解質を使わずに済み、発火する可能性がはるかに小さい」と述べた。

また年間約50万台の電気自動車向けに電池を供給する工場の建設費用として30億ユーロ(35億ドル)が必要とし、同費用を分担する共同事業体の設立を目指すことも明かした。

さらに顧客との距離を近くするために欧州、米国、アジアの各地域に1つずつ、合計3つの工場を建設することが理にかなっているとの見方を示した。

ただドイツは電気代が高いため工場建設地として不適切とした。