村田製作所、スマホ堅調に落とし穴 基板量産つまずく
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11月1日の記事だが、村田のメトロサーク関連でPick。下記記事を見る限りiPhone Xで採用されているように見え、本記事でもそのように読める。
https://newspicks.com/news/2646045
ただ、下記の書き方を読む限りは
①村田ではないメーカーも受注している複数社購買部品である
②村田は求められていた注文量はおそらくこなせた
③ただそれ以上の対応のところで無理をして歩留まりが下がるなどして費用増などがあった
という風に読める。
そして、Appleの追加注文に対応したということは、今後より多くの受注が取れる可能性があるし、そのときまでに量産技術がしっかりしていれば、損失がなくなるところでまず改善するし、規模効果もあるだろう(値下げもあるだろうが)。
『メトロサークと同種の部品を作る別の部品メーカーがアップル側の発注量に応えられず、想定を上回る注文を受けたこともきっかけとなり量産化技術でつまずいた。200億円のコスト増となった。』村田製作所のメトロサークと呼ばれる樹脂多層基板が、「(ロットの)サイズを大きくして生産性を上げようとしたが、そこでつまずいた」のは既報①
。
注目は、村田が買収した旧ソニー電池事業に関する下記記述。ちなみに、村田製作所のソニー電池事業の買収金額は約175億円と言われています②。やはりソニーは電池に関して、技術開発には注力したものの、開発だけやりっ放しで、製造力強化に全く注力していなかった事が分かります。買収金額に対してこれだけの規模で追加投資が必要となると、事業としては売却先が見つかっただけ儲けものと言われても仕方ないレベル。
「電池事業が非中核事業だったソニーが投資を抑制してきた結果、買収後の投資が膨らんでいるのだ。中国などで約500億円の設備投資に踏み切る。電池事業は安全や品質安定性を一段と求められるうえ、足元でスマホなどの電池需要が拡大しており対応を迫られた。」
①https://newspicks.com/news/2617570
②https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21708190Z20C17A9000000/