日電産、17年度営業利益予想を1700億円に上方修正 従来1650億円
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注目のコメント
日本電産、好調。ただ市場も好調を期待していて、上方修正後の営業利益予想がざっくりコンセンサス(アナリストの予想の平均)と同程度なので、想定通りの決算という印象。
半期では、たぶん初めて、車載家電・商業・産業用モーターのセグメント営業利益が精密小型モーター(HDD向けモーター)のそれを上回った。
精密小型モーターも決して不調ではなく、①の補足資料で見れる2014年度以降では最も高い361億円の営業利益。車載その他は、買収が寄与して、YoYで売上851億円・営業利益33億円の寄与。それを抜かすと売上はYoY+15%で、営業利益率的には買収が悪化要因として寄与している(そして短信②でそれも言及…拘りを感じる!)。買収がなければ精密を超えていないが、増益の主因は従来から持っている精密小型以外のモーターということが分かる。
ちなみに、日本電産は電子部品企業ではあるが、モーターゆえにスマホ依存度が低い。一時期は「iPhoneのハプティクスが次だ!」と永守さんが気合入っていたが、そこはあっさり昨年見切っている。iPhoneサプライチェーンで生産調整報道をこのところ多く見かけるが、そこに関係なくなっていて、その観点でも短期的に安心感もありそう。
長期を見ると、10年間で約3倍、リーマンショックの底値からは10倍程度になっていると思う。
①http://bit.ly/2yK7W0S
②http://bit.ly/2yKm2iM
③https://newspicks.com/news/1528639日本電産(6594)のQ2決算が発表されました。二桁増収、二桁増益の好決算と言えます。
加藤さんのコメントにもあるように、利益面で最大の事業がようやくHDD 用モータを中心とした「精密小型モータ」製品グループから「車載及び家電・商業・産業用」製品グループにシフトしたこと、同事業の営業利益率が外部成長要因を除けば2桁であることがポイントでしょう。
一株配当を従来の通期見通しから+5円増配(対前年度比+10円増配)に修正した点も評価されそうです。次の焦点は既存の自社株買い枠をどう消化するかでしょうか。