東証16日続伸、最長記録を更新 終値は108円高
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注目のコメント
ここまで上がると3万円時代と比較する声が上がります。そん時の違いを示すために、一つ小話を。当時は公募増資を発表すると平均的には株価上昇という摩訶不思議時代。というのも増資して不動産投資をし、含み資産益への期待、一株あたりキャッシュへの期待という循環があったから。今は違います。当時と違い、いまは外国人投資家にによる日本の構造改革期待と半導体をはじめとする業績期待が根底にあり、3万円時代とはメカニズムが違うと思うので、バブル時代と比較して相場予想をするのは危険だとおものです。
昨日もコメントをさせて頂いておりますが、やはり気がかりなのは為替から一方的に乖離しているという事実です。今の日本株上昇の背景には米株の上昇があり、米株上昇の背景にはドル高修正(≒ドル安)があるため、「円安無き日本株上昇」が実現しているのだと考えます。しかし、「円安無き・・・」だからと言って円高が進んでいるわけでもなく、為替が安定していること自体はやはり好感されているのでしょう。
今後、日本株は①米株が崩れる、②円高に転じる、のどちらかで腰折れする可能性が高いと思われますが、経験則に倣えば、①と②は同時にやってくると思います。現状では海外投資家が日本株値上がりに応じて追加的に為替ヘッジ(円売り・ドル買い)しているフローなどがドル/円を支えている可能性があるのだと推測するものの、値下がり時にはこの逆のフローに加え、足許で蓄積している投機勢の円ショート巻き戻しも重なるため、まとまった幅での調整は想定されます。
もっとも、米株の崩れがどこから来るのかが悩ましい論点ですが、およそ中銀が引き締め続けているのに株が上がり続けるという構図に違和感を覚える向きは少なくないように思います。つい先月までは「年内は21,000円に到達できれば御の字かな」と思っていたら、直近想定を超えて強いというのが正直な感想です。今後の相場の見通しについてもっともらしいことを並び立てるのは簡単なことですが、まずはノイズを取り払って虚心坦懐に相場を眺める必要がありますね。自戒を込めて。