「カネがかかりすぎる五輪」への投資価値

2017/10/24
空港に到着した瞬間、会場までのアクセスが瞬時に母国語でガイドされ、自動運転される電動の車椅子が遠方からのゲストを導いていく。
(提供:パナソニック)
空港の外に広がる東京の街並みも、様相は一変している。
道路脇には地中に埋められた電信柱の代わりに、情報を伝達する電光掲示式の端末が設置され、自動運転のバスや自家用車をガイドする。
(提供:パナソニック)
その傍らにはミストを発生させる屋外設置型の冷房が並び、人々が涼を取っている姿が見える。
そしてメイン会場となる、新国立競技場へ。
最先端のセキュリティシステムに守られたスタジアムでは、プロジェクションマッピングを駆使した壮観なセレモニーが開催され、世界中から集まった観客の心を打つ。
(提供:パナソニック)
むろんオリンピックの感動は、一般家庭でも堪能できる。
テレビ画面には心拍数やスピードを始めとするさまざまなデータが表示されるだけでなく、ヘッドマウント・ディスプレイと称されたゴーグルをかければ、まるで競技会場にいるような雰囲気をそのまま味わえる。
(提供:パナソニック)
有明にあるパナソニックのショールームでは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの世界観がビビッドに、そして豊富な実例とともに紹介されている。
そもそもパナソニックは日本企業の中でも、最も精力的にオリンピックに携わってきた企業の1つとして知られる。2014年にブラジルで開催されたリオデジャネイロ五輪では、さまざまな競技会場に92台もの大型スクリーンを設置したことなどでも注目を集めた。
現在、同社で執行役員を務める竹安聡は、チーフ・ブランド・コミュニケーション・オフィサーとして、IOCとの契約に直接携わってきた人物である。
(撮影:是枝右恭)
彼はリオ五輪に向けて、準備に奔走していた日々を振り返る。