FRBトップにパウエル・テイラー両氏、トランプ氏が検討
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現在トランプ氏のショートリストに載っているのは、ジョン・テイラー(スタンフォード大)、ジェロム・パウエル(Fed理事)、ジャネット・イエレン、ゲイリー・コーン(政権経済顧問)、ケビン・ウォルッシュ(元Fed理事)の5名。
記事で紹介されている通り、中でも最初の二人が有力候補とのこと。
テイラー氏は、世界の中央銀行の教科書ともいえる「テイラールール」(適正インフレ水準への差や、インフレ・デフレギャップなどから政策金利の目標水準を設定)論文の著者。
テイラー氏の政治的なバランスを重視している関係者も少なからずいるようです。FOXによるトランプ大統領のインタビューおよびホワイトハウスのサラ・サンダース報道官の記者会見で、パウエル現理事もしくはテイラー・スタンフォード大学教授のどちらがFRB議長に就任する可能性が高いことを認めました。そして、どちらかが副議長になる、とも。
テイラー教授が入るとは・・・個人的には予想してませんでした・・・。Rule basedの政策をし、バランスシートの正常化を進めていくというテイラー的な方針は、共和党の保守派とも合致しますので、そのあたりに配慮したということでしょうか(まだ決まっておりませんが)。
市場は今のところ大きく反応していないようですが(金曜の午後ですし)パウエルとイエレンの違いを意識する市場参加者は皆無であり、単に民主党指名の議長が嫌だ、ということ以外に理由は無いのではないでしょうか。
テーラーに関していえば、自己理論を否定する立場に同氏が追い込まれるのは必至でしょう。自然利子率など係数を定性的に修正するという声も聞かれますが、それはもはや「ルール」でもなんでもないでしょう。