神鋼、鉄粉も改ざんか…アルミは防衛装備品にも
コメント
選択しているユーザー
焼結製品は熱を加えて回りの鉄粉と結合させる、工程(焼結)があり、ここで、強度が決まります。鉄粉単体の特性が規格をとてつもなく逸脱していなければ強度への影響は少ないと思います。強度が心配される部品は慣例としてある単位ごとに強度試験してるでしょうし。
ただ、この工程を通ると熱影響で膨張したり収縮したりするので、品質ばらつきが大きいと所定寸法を満足させるのが厳しくなり現場は生産に苦労します。(不良がたくさんできて納期守れなくなるとか)
カーメーカー、ティア1ともに多くのメーカーが焼結製品を購入しているので影響範囲は広いかもしれませんが、神戸製鋼は鉄粉のシェアが一位ではないので限定的かもしれません。
ちなみに、焼結のメリットは熱を加える前に型抜きで吹き雑な形状を出せることです。
焼いて固くなったクッキーの板から型抜きして星形にするのは難しいけど生地であれば柔らかくて簡単というのをもっと粉っぽいものでやっているような感じです。
個人的には自動車業界の闇そのもののように思います。
注目のコメント
鉄粉についてあまり詳しくないのだが、下記JFEの紹介ページが分かりやすい。自動車の各種駆動部品周りの製造に使われているように見え、焼結(焼き固めて成型)するときに特性調整がしやすいという特徴がある模様。
使用企業だと、アイシンとかジヤトコといった企業、あとはやそこへのサプライヤーになりそう。あとはバルブ系企業か。
http://www.jfe-steel.co.jp/products/tetpun/youto.html
下記の2016年3月の日刊工業新聞の記事を見ると、神戸製鋼は鉄粉でのシェアを増加させている模様。
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00379775/0/8754鉄粉含む粉末冶金製品の一般的な製造プロセスはこんな感じです。
http://www.fine-sinter.com/products/pmp/flow/
鉄粉だと、組成(不純物量)、平均粒度、粒度分布、かさ密度、タップ密度、あたりが一般的な検査項目になるはずです。成分は強度や焼結性に影響し、かさ密度やタップ密度は成型性に影響します。程度差はありますが、一項目であれば、規格値から著しく外れない限り、大きな問題が起こる可能性は低いです。ただしそれ等には相互作用があり、品質ばらつきがいくつか重なる事で影響は大きくなります。改ざん項目が、単一なのか複数に渡るのか、それはどの項目なのか、そこをまず公表し明らかにすべき大きな問題だと考えます。肝心な情報がぬけている気がします。
改ざんの内容は、どんな事で、
どう言った悪い影響があるのかです。
改ざんのされた鉄粉を使ったギアは、
脆くて壊れやすくなるんでしょうか?
それとも製造不具合が出易くなるのか?
消費者への影響が分からないのでは、
不安が募るだけです。
もしも、他にも鋳造部品にも波及すると、
エキゾーストマニフォールドや
ターボチャージャー等の、
過酷な高熱環境下で使われる部品も含まれます。
早期の全容解明を期待します。