日本生命、マスミューチュアル生命の買収に向け交渉=関係筋
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マスミューチャル生命(日本法人)は運用力のある良い会社のイメージがあります。
米国マスミューチャルは、海外事業の整理を進めています。今夏には香港法人の売却が公表されていました。
本記事には日本法人の買収価額が1000-2000億円とあります。下限と上限で倍違って、レンジが広すぎます。
マスミューチャルジャパンはEV(Embedded Value)の開示がないのでよく分かりませんが、当社のBS純資産は1000億円で、既契約価値等がもう1000億円くらい(かんぽ生命より既契約価値の貢献が高いイメージ)乗って、EVはざっと2000億円くらいなんでしょうかね。
M&Aの価格交渉を勝手に想像すると、
・買い手の日本生命側 = 1000億円程度を主張。バリュエーションの根拠は、【EV 2000億円 x 国内生保のEV倍率0.4 x (1+プレミアム20-30%)】
・売り手のマスミューチャル米国 = 2000億円程度を主張。バリュエーションの根拠は、【EVはDCF価値みたいなものなのに、そこを更にディスカウント(上記の0.4を乗じているところ)するなんて意味不明、EV以下では売らない。むしろ、将来獲得する保険契約の価値を加味したAV(Appraisal Value)で交渉したいくらいだ!】
辺りかもしれません。
上記の勝手想像に近いとすると、妥結できるかまだ分かりません日本生命が、国内生保を起源とし、現在米国米マスミューチュアル・フィナンシャルグループの傘下にあるマスミューチュアル生命を1000億円-2000億円で買収すると報じられています。同社は窓販に特化した専門生保とされています。
金利低下で運用益が出ないこと、保険契約に関わる手数料開示が求められるようになったことなど、生保の事業環境はなかなか厳しく、再編劇が続くかもしれません。
日本生命自体も金融機関窓販商品を取り扱っていますので、どのようなシナジーを期待しているのか、続報を待ちたいと思います。
https://newspicks.com/news/2538702?ref=user_130194&status=reload