村田とソニーの決算“異変”に見る、スマホ市場下落の予兆
ダイヤモンド・オンライン
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注目のコメント
もりちゃんさんのコメントもご覧頂きたい(いつもありがとうございます!)。
電子部品のサイクルは、ざっくり下記のようなところ。スマホができて、昔のオリンピックやWindowsアップデートサイクルから、毎年にサイクルが変わったのではないかとも言われている。それゆえに毎年微修正されて需給マッチして、過去ほどひどいサイクルは起こらないという考え方もある。
さてどうなるか。
<よくある電子部品のサイクル>
価格が高くなる
→儲かるから投資する
→投資が完成するまでに一層需給がタイトになる
→タイトになって、欠品防ぐために過剰発注が生じたり、価格高ゆえに需要が抑制される
→投資が完成して供給が増える
→価格が下がるし、ちゃんと供給がされる
→過剰発注のキャンセルで在庫が増えて価格が一層下がる
→新規投資分や参入者の経営が厳しくなり、固定費を賄うために赤字でも生産を続けて一層価格下落
→倒産・キャパ減・再編など
→価格が下がって需要が増えたり、時間を経て新製品が出て需要が増加する
→価格が上がる(上に戻る)ソニーと村田は全方位に売上が上がるので、Appleが落ちても中国や韓国向けでカバー出来るが、全体が不調になればそれはやはりつらくはなるだろう。
ソニーの場合はデュアルカメラが標準化していく流れでイメージセンサーへの投資を加速させなくてはいけないフェーズだろう。
村田の場合もセラコンの搭載員数は増える傾向にあり、これに対して市場が逼迫している。
結局、全方位戦略でもKatoさんが指摘するサイクルからは逃げ切ることは難しく、機会損失を失えば優位を失うわけなので、投資しないわけにもいかない。