この連載について
中国は崩壊するー。そんな言葉が日本で繰り返し語られてきたことか。現実には中国の存在感は世界的に高まり、中国経済は成長を続けている。中国の政治体制は特殊で経済も脆弱性はある。だが、我々は「崩壊論」に囚われ、中国の真実を直視できていないのではないか。本特集では、「中国崩壊論」の系譜とその問題点を浮き彫りにしながら、中国の「一帯一路」の最前線・スリランカの現地ルポや中国企業のアジアでの活発な企業買収も取り上げる。
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この二つの都市について、マレーシア出身の有識者ファー・キンベン氏に寄稿を頂きました。ファー氏は、米国フレッチャー外交学院、欧州ではノートルダム大学、マレーシアイスラーム国際大学、そして日本の早稲田大学など、世界各地で学び、研究員を勤めた経験があります。マレーシア首相府にも勤務経験があり、国際政治経済の実務にも携わりました。
最近は、サウスチャイナモーニングポストにコンスタントにアジア政治経済情勢について寄稿をし、同紙でも読者からコメントが多数寄せられる人気コラムニストとしても活躍しています。
http://www.scmp.com/author/phar-kim-beng
私が連絡をとると、香港、シンガポール、マレーシア、トルコ、アメリカ・・・といつも違うところにいる印象があります。先日は「京都にいるから会おう」と言われて会いに行きました。多忙な身にもかかわらず、WhatsAppを通じて、日頃から様々なことを教えてくれる方です。
本連載のバックナンバーはこちらから。
http://www.scmp.com/author/phar-kim-beng
https://m.newspicks.com/live-movie/55
香港とシンガポールが比較されがちですが、実際にはグローバル企業からすると、上海も含めて3都市のポジショニングが重要で、ここ数年変化してきてます。
昔は中国大陸向けの投資のハブとして香港が活用されており、その点で香港かシンガポールという議論が多かったのですが、上海の成長(保税区や人材含め)により、外国企業の大陸への投資やマネジメント目的ではどんどん上海にHQを置くようになり、香港はむしろ中国企業が対外投資をする窓口になってきています。
一帯一路の中心というのもそういう意味です。
一方で中国経済の巨大化によりアジアの一部というよりは中国単独で見る企業が増えたために、シンガポールから中国市場を考える企業は減り、日本や欧米企業の中国と日本を除いたアジア地域(ASEANやインドなど)のHQファンクションや、シリアルアントレプレナーの2回目の企業の拠点としてのシンガポールの地位は高まっています。
誰が勝つかというより、それぞれのシチュエーションごとに各都市の優位性が決まってきており、それぞれの道を歩み始めているというのが正しいかと。
私の意見も記事の内容と同じ。今後、両国の発展を継続して確認して理解を深めて、さらにアジアビジネスを上手く進めていきたい。
STAY GOLD!